人の温もりに触れて
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前回「撮影旅行での醍醐味」で記したように、撮影のために旅に出て、着いて早々は街の和めず写真が全く撮れないのが常ですが、今回のボリビアはスペイン語圏という以上に、現地の方々のカメラに対する抵抗感に悩んだが、ボリビアもやはり他国同様、そこに暮らす人たちの温かさに触れる機会が旅の日数を重ねるごとに増え、私はその国、その国の人々が好きになるのです。
そして写真が自ずと撮れてくるんです。
今回の旅の人の温もりに触れた経験の一番始めが、このたチョリータおばあちゃん。
ボリビア到着2日目、Guaquiに到着早々街を散策しようとひとりぷらぷらしていると、おばあちゃんを発見。
スペイン語の話せない異国人が近づいてくれば、誰だって警戒するものですが、このおばあちゃんは一生懸命私に色々話してくれました。
まだボリビアのことを全く知らない、ボリビアへの思いもまだ薄かった私は、ボリビアへの想いやりもまだほぼ皆無の頃、そんな私に優しく接してくれたチョリータおばあちゃん。
少しでもそれに応えようと、知っている限りのスペイン語で意思疎通を図り、徐々に慣れたところで写真を撮り始めました。
一緒に何もない草むらで、何もしない"無"の時を過ごしたのです。
おばあちゃんのお陰で心が温かくなって、その温もりを噛み締めながらGuaquiの街を散策していると、異国人の私に興味を示している少女を発見。
恥ずかしそうに、チョッと距離を置いて私を観察している彼女に近づき、通じない言葉でコミュニケーションをはかり、写真を撮らせてもらいました。
なんだかこの照れてる表情が愛らしい...
小さな街Guaquiをぐる〜っと散歩して、始めに出会ったおばあちゃんの元へ行くと、もうひとりのおばあちゃんとコカの葉を噛みつつ、ビールを飲んで日向ぼっこしていました。
「あら〜また来たの、あなた〜」といった感じで、手招いてくれたチョリータおばあちゃん達と一緒に、日向ぼっこ。
こんな人との触れ合いを重ね、その国、街、人を好きになる行為がなんとも楽しいのです。
どこの国も、どんな街もそこに住む人はそれぞれ違えど皆同じ。
by mihophoto
| 2009-02-15 00:07
| -- S・M America